「それよりも、付き合って」

梓は慌てて顔を上げると、祥太郎は照れ臭そうに笑っていた。

「…これで、満足?」

最後の言葉は余計だけど、梓も照れながら頷いた。



真夏に雪解けを迎えた幼なじみ達はようやく最初の一歩を踏み出す。