「じゃあ、俺他の回診いくな」

「行ってらっしゃい」

「ん、じゃ、拓人も安静にしてろよ」

「わかったよ」

「じゃあな」

と言って悠は病室を出ていった





それにしても暇だ...
することないし、寝ようかなっと布団をかけると

ｺﾝｺﾝ...ーｶﾞﾗｶﾞﾗ

「はい」

「拓人先生、ちょっといいですか」

と澤田が入ってきた

「ん？いいけど...どうした？」

「あの、陽菜のことでちょっと...」

「えっ、陽菜がどうかしたの？」

俺はベッドから勢い良く起き上がった

「え...いや、ちょっと落ち着いて下さい」

「うん、で？」

「あの...」

と澤田はなかなか話をしようとしない

「どうした？」

「陽菜、発作が怖くて夜寝てないんですよ...」

「そうなの？」

「はい...」

「で？陽菜は？」

「朝、顔色悪くて」

「そっか、ありがとね。でさ、陽菜の仕事落ち着いたら連れてきてもらえる？」

「あっはい、陽菜今日は朝の回診終わったらあとフリーなんで」

「わかった、教えてくれてありがとな」

「はい、では失礼します」

澤田が病室を出ていくのを確認してため息をつく