悠が帰ってから2時間ほど寝ていた

でも、息苦しさで目が覚めた

「ケホッケホッケホッ」

やばい、咳出てきた


どうしよう...

悠が居ない今、駄目だとわかっていてもナースコールに手がでない

「ケホッケホッヒューケホッ」

本格的な発作になってしまった

必死に手探りで吸入機を探し吸おうとするが、止めようと思えば思うほど焦って呼吸ができなくなる

もう半分意識を飛ばしかけていたところで

コンコン ガラガラ

「拓人君、大丈夫か?」

と咳を聞きつけてか長峰先生がやってきた


吸入を出来ていない俺をみかねてか

「ちょっと点滴持ってくるから、意識ちゃんと保っててね」

そう言って、長峰先生は病室を出ていった

それと同時に俺は意識を手放した