コンコン.... ーガラガラ

「拓人~?」

「いた..」

そこには、デスクにぐったりと伏せる拓人の姿が...

「拓人、拓人~」

揺さぶっても起きない拓人に嫌な予感がする
その嫌な予感は当たっていた

よくみると白衣の下に着ているスクラブは汗で濡れているのに、拓人自身は汗をかいていない...ってことは、意識を飛ばしてる?

「拓人、おい拓人」

拓人は目覚めない

俺は拓人を病室まで運んで点滴を腕に刺した

「拓人~心音聞くよ~」

声をかけるが反応は無い

聴診器を耳に付けて拓人の服の中に入れる


拓人の心音は良いとはとてもじゃないが言えない...