30分程して

「拓人君~点滴終わったから起きて~」

「んんー...あっ、ケホおはようございます」

「おはよう、体調どう?」

俺は拓人君にそう聞きながら点滴を外す

「少しだけ軽くなりました、ありがとうございます」

「うん、じゃあルゴール塗ろうか」

「...はぃ」

「じゃあ準備するからちょっと待っててね」

俺は棚からルゴールの瓶を取りだしふたを開けて綿棒に染み込ませる

「はい、じゃあ口開けて」

これだけ赤ければ、かなりしみるだろうなと思いながら、口を開けた拓人君の炎症部分に綿棒を当てると...

「おぇ~」

案の定、拓人君は咽頭反射と共にしみるからか顔を歪めた