「はい...」

と言った拓人君も椅子から立てそうにない...

「よし、じゃあ移ろうか」

俺が支えて立たせると

「あっ、すみません」

と言って拓人君はベッドに横になった

「今日なんか食べた?」

「...食欲なくて」

「水分は採ってる?」

「 はい、一応は...」

「じゃあ、水分補給もかねて栄養の点
滴しようか」

「はい」

「点滴してからルゴール塗ろうね」

「...はぃ」

「1時間位かかるから寝てていいよ」

俺は目をつむる拓人君の左腕に点滴を刺してデスクの上のカルテにとりかかった