家に帰ってから、陽菜に謝る。

「陽菜、冷たくしたりして、ごめんな」

「私も、気づかなくてごめんね」

「じゃあ、お互い様だな」

「あのね……いってなかったことがあるんだけど……赤ちゃんが……」

「なんだよ」

なにか、あったのか?

「ふ……」

「ふ?」
「双子なの……」


「え?まじ?! 」

「うん……」

「で、なんでそんなに陽菜は暗いの?」

「だって……学費とか、拓人の負担が増えちゃうんだよ?産んでいいの?」

「陽菜は産みたくないの?」


「いや……拓人が嫌なら、一人で育ててくつもりだった」

「んじゃあいいじゃん、一緒に育てようよ!」



「……ありがとう!」