俺が休みの日。
拓人が、家にやって来た

家にはいるなり、


「お前!叶人になにしたかわかってんのか!」


「は?あいつ、なにしたの」

「ふざけんなお前のせいで命を無駄にしそうになったんだぞ」


「……」

「昔もあったよな、こんなこと
お前、何様なんだよ」


……お前にはわかんねぇたろうが
もともと人と接するのが苦手だった俺

そんな俺に比べて、ニコニコしてていつも助け合ってて友達が多い叶人。

優しくて人から信頼されてて、ムードメーカーみたいなお前

何にも意見が言えなかった俺に対して、テニスならいないたいとか塾に通いたいとか。

自分の道を……自分の可能性をすべて一人で切り開いていってさ、『拓人』自分の道を、正しく、でも、思いっきり突き進んでほしい、そんな名前にピッタリな人生だ。医者って仕事も、嫌々じゃなくてやりがいのある仕事だと思ってるお前