朝起きると、隣にあるはずの温もりがなくて。

焦って飛び上がると、リビングにいた

今日は、二人とも仕事が午後から
ゆっくり話をきこう



「ねぇ、拓人」

「ん?」

「薬……飲んでるの?」

「え?…………飲んでないよ」


「何で嘘つくの!?私、拓人の処方箋見つけたの!!」

「え……」

「何で隠してたの?私達、何でも話せるんじゃないの?そういう……関係じゃなかったの!?」


「……陽菜は…俺から離れてく?
俺ってさ、関わったやつ、皆不幸にするのかな?陽菜には迷惑かけっぱなしだし……」

ポツポツと呟くように言う拓人はいつものかっこよさがなく、弱々しかった

今にも消えてしまいそうな拓人に、強く言い過ぎたことの罪悪感を覚えた


「ごめん、いいすぎ「陽菜はさ、もっといい人と一緒になった方がいいよ。こんな、薬に頼る俺じゃなくて……
俺が大切に思うものは、すべて傷つけてしまうんだ」


な?と聞き返した拓人


「何でそんなこと言うの?拓人は、お父さんになるんじゃないの?そんなこといったら、私だって!病弱で迷惑かけてるじゃん……
離れないでよ……」


「陽菜、ごめん。俺も離れたくない

じゃあ、話すよ」