病院へといそぐ

病院につくと、叶人の奥さん、美桜(ミオ)さんがいた


「拓人さん!久しぶりです……叶人の病室、こっちです」


案内された部屋にいたのは、目をつむり、たくさんの管に繋がれた叶人


左手首には……刃物でつけられた大きな傷が……


「ごめん、叶人……」

あいつのことだ、叶人になんかいったんのだろう


ふざけんな……

叶人を守ってやれなかった罪悪感、
兄貴に対するいかり……


俺の心は、後悔でいっぱいだった