「澤田、大丈夫だったの?」


たまたま、食堂で一緒になった拓人に声をかけた


「うん、退院したし、ありがとな」

「良かったな!」


「……」

「拓人?」

ん?なんだ?
急に黙りだした拓人

「おーい?拓人~?」


それでも気づいていないようだ


軽く拓人の体を叩きながら、大きめの声で呼ぶ

「……ん?あ、なんかごめん、ボーッとしちゃって」

笑いながらいう拓人だけど、顔がぜんぜん笑ってない……


「どした?体調悪いの?」


「ぜんぜん平気!……」


という拓人だけど、拓人の昼食の定食にはほぼ全く手をつけていない

「大丈夫?」

「大丈夫!」

「そうか……」