寝苦しい熱帯夜が続く日々。

陽菜の体調管理にも、気をつけなきゃいけない時期が来た。

夏の陽菜は、俺が言わなきゃほとんどなにも食べなくなる。


陽菜は休みだけど、俺は仕事があるある日

家を出る前に、よーく陽菜に言い聞かせる。


「陽菜、ちゃんとお昼御飯も食べて、水分をとること!
一人の体じゃないんだし、入院はしたくないだろ?
あと、何でもいいからなにか変化があったら仕事中だろうが構わず、俺に連絡すること!わかった?」

「わかったから!
いってらっしゃい!!」


「ん、ほんとに連絡しろよ?気を使わないで!!」

「わかったってば!
遅刻するよ?」

「うん、いってきます」

「いってらっしゃーい」