別に熱があるわけないし……


澤田に相談したけど、とりあえず様子見ってことになった。




その夜、家に帰ると。

「ゲホッケボケボ」


洗面所から水の流れる音と陽菜の咳き込みが。


急いでいくと、苦しそうに戻していた。


「夜食べたの?」

ううん。と、首を横に降る陽菜。


「ねぇ……その……ほら、来てる?」

意味がわからない。というように陽菜は首を傾ける。

「だから……女の人の……」

「あ!きてない……でも、わたしもともと不順だから……」


「病院、いこっか」