父ちゃんが病室を出ていってから、暫く沈黙が続いた

ちなみに、この病室は俺と叶人の二人部屋






「…………」

「……ねぇ、あのさ」


長い沈黙を破ったのは叶人だった


「ん?なぁに?」


「僕の……せい…で、お兄ちゃん……入院になっ……ちゃった」


最後の方は聞こえるか聞こえないか位の声で叶人は俺にそう言った



「叶人は悪くないよ、大丈夫。」

「でも、このまえ……お兄ちゃんが退院したとき、嬉しそうだったのに……」



「大丈夫だよ。叶人は気にすんな」



「ごめんね……ごめん」

「大丈夫だって、だから、そんな謝るなよ」


「ごめん……」