満月の夜は、ご注意ください。




「分かったんですか?!」



じゃあそれを私に教える為に…っ?



「うん、でも教えるとは言ってないよ?」



ニッコリしてる。



なんちゅう先輩だよ……。


計算高いなぁ…。



「ほんっと先輩って性格悪いですよね…」


「先輩にそんな事言ってもいいのかな?教えてあげないよ?」 



なんとなくイラつく仕草で私を見てくる。



「……っ…」




「夕飯一緒に食べたら教えてあげるよ?」



「夕飯2人分作るとうちの食料が無くなるんですよ…!」



「じゃあ、食べ行く?」



「絶対嫌です!」



2人で出掛けるなんて絶対に嫌! 


しかも木戸先輩とか!



「そんなに嫌がらなくてもいいじゃん…」



「先輩の家って食料ありますよね?」



「まぁ……無い訳じゃないよ?」



無かったらどんな生活してるんだって話。



「持ってきて下さい!」



「え、そしたらいいの?!」



ビックリしたような、嬉しそうな表情で私を見つめてくる。



「しょうがなくですよ、しょうがなく!」



大狼君の事を知りたいから……。



「そっかぁー、じゃあ後でね!」



その声がしたと思った頃には、木戸先輩の姿は消えていた。



……バンパイアって…怖っ…。