話したいけど、話したくない。
話したいのに……。
目合わせてくれない気がする。
はぁ………。
まぁ、先に他の人に聞いてこっかなぁ……。
どんどんと部員に聞いていく。
そして、遂に……残すは大狼君ただ1人!
今のところ、全員が参加予定。
ドクンドクンと、また好きとは違ったような胸の音のまま、
大狼君の目の前に立ちはだかる。
最近で一番緊張してるかもしれない。
まぁ、それはおいといて……。
聞け!聞くんだ!私っ!
告白する訳でもないんだから!少し聞くだけなんだから!
チャックが締まったかのような重い口をゆっくりと開いてみる。
よし、このまま聞くんだ!聞くっ!
「てっ、テスト開けにっ!夏合宿……い、行きませんかっ?!」
よぉし!
できることはした!
なんか、デートを申し込むみたいだけど!
まぁ、それはいいとして!
後は大狼君が目を合わせて頷けば………っ!
「……おう」
小さな声で、答えた。
でも、
目は、合わせてはくれなかった。
………なんで?
もう、直接聞いてやろうか。
ふいっと私に背中を向けて歩いて行こうとする大狼君。
……なんで、私、何した?

