「……だ、だから何なんですか……?」
「今日血を一滴だけでも………っ」
「絶対嫌ですから!」
絶対に嫌。
吸血なんてされたくない。
「一滴!ダメ?」
「ダメです!ていうか、他の女の子の血でも吸えばいいじゃないですか……!」
木戸先輩の周りにいる女の子の血を吸っとけばお腹いっぱいでしょ……?!
「菜美ちゃんじゃないとダメなんだって…」
「そんなルールありませんから!」
「あるんだよ、一応!」
「あー、もう!ウソに付き合ってる暇は無いんです!」
長い口論を終わらせようとして体育館へ入ろうとすると、
「本当だって!言い伝えで、俺が求めるのは菜美ちゃんの血だよ?」
一瞬で背筋が凍った……。
「背筋凍るんですけど……!」
「いいからさぁ、一滴だけ吸血させて?」
「嫌なもんは嫌ですっ!」
舌をベッと出して、ずんずんと中へ進んでいく。
絶対に……。
吸血なんて、想像しただけで鳥肌が立つ…!

