満月の夜は、ご注意ください。




「へ?」 


何が……一緒なの……?



「木戸先輩はさぁ、人気者だし、話しかけても、同じ返事だし……」



実梨……?


なんで……



「それに、他の女の子にも同じ事話してるし、叶わないって知ってる……。」



そんなの……実梨らしくないよ……?



「でも、実梨だったら……っ!」



「私なんかね、木戸先輩からしたら、大勢のうちの1人なんだもん……」



「……実梨…っ!」



「私は遠い存在だけどさっ、菜美は近いんだから!大丈夫に決まってる!」


実梨の笑顔、苦しそう……。


「だから……頑張ってよ……ね?」


笑ってるつもりかも知れないけど、


実梨、泣きそうだよ……?



「頑張る……でも、実梨だって遠くないじゃん!可愛いって言ってたもん!」


「か、か、可愛い……?!」


実梨の顔はだんだん真っ赤になっていく。


「実梨が弱気でいるのとか、実梨らしくないよ!自信満々でいてよ!」


「菜美、ありがとう……私が元気づけるつもりだったのになぁ……。」


「私も元気もらったよ、ありがとう!」



よしよし、と私の頭を撫でて笑っていた。