そして、何日か過ごした。
一緒に夜の高校に入ったりもした。
色んな意味で近づいた気がした。
菜美が呼び出しされてるって聞いた。
なんか、ファンクラブとかに。
それが、俺のファンクラブらしくて。
なんでファンクラブがあるんだ?
一回もそんなの認めてないのに。
しかも、なんで菜美が?
もう、俺に近づいて、あんな目にはあわないでほしい。
前だって、あの人を苦しめた。
無くなればいいのに、無くならない。
なんで俺は、菜美とあの人を重ねる?
あの人は、もうここには、いないのに。
菜美は、あの人とは違うのに。
あの2人は、別の存在なのに。
あの人がいなくなったこと、
それによって俺は、彼女をつくらないようにした。
俺と付き合ってしまえば、そんな目に誰もが合ってしまいそうな気がするから。
でも、ほんの少しだけ。
菜美があの人に似ていると感じてしまうから、
俺は、菜美を…………。