満月の夜は、ご注意ください。








「菜美ちゃん、大丈夫?」


「……あっ、はいっ!」





海崎先輩の声でハッとする。


いつのまにか、汗がだくだく。


暑さのせいかな……。




「さっきからボーッとしてるね、保健室行く?」


「大丈夫です!ありがとうございますっ」


「じゃあ、ポカリ作ってきてもらってもいいかな?」


「はい!分かりましたっ!」




海崎先輩は、ありがとう、と笑っていた。







ポカリを入れるジャグを運びながら、


何をするのかって不安が大きくなっていくのだけを感じてた。


蛇口をひねって見つめてるのは


だんだんと溜まっていく水。


なんだろう、集中できない。


頭が痛い、ぐわんぐわんする。


だんだん、目の前が黒いのに包まれてく。


なんだか、後ろに倒れていきそう……。





そっと、まぶたを閉じた。