満月の夜は、ご注意ください。




部活の為に体育館に向かいながらも。



「……どうするべきか…。」




マンガじゃアリアリのヤキモチとか。


冷たく接するとか。


私には到底できないものだし。


それに、モテモテの大狼君が相手だもん。


よく知れた方法じゃダメだし…。


逆に優しく接してみる?


…それもそれで変だし。




そんなことずっと考えても分かんない。




「なー、みー、ちゃんっ!」



この声は…木戸先輩か……。


近い……。


それに暑い……っ!


木戸先輩を引き離す。




「なんですか…。」


「俺さぁ、いい事思いついちゃった!」


「な、何のことですか?」


「菜美ちゃんと晃太の事っ!」
 



…?!




「しっ!し、静かにして下さいっ!」




いきなり何を言い出すかと思ったら……っ
 



「聞かれてないって、大丈夫だよー」


「……で、何なんですか?」



「少しだけ、俺といつもよりも仲良くしてくれる?」



「仲良く……?」


 

……どういうことだろう。




「そう、晃太が羨ましがるぐらい!」



「でもっ、大狼君には…そういうの効かない気が……っ」



「大丈夫だって!俺にまかせて!」




えっへん、というようにキラキラした目。




「……本当に大丈夫なんですか?」



「うん!だから、少しだけ演技して?」



「が、頑張ります!」




上手くいくなら……





少しぐらいだったらやってみよう……!