満月の夜は、ご注意ください。








「……で、菜美、何があったのか全部話してくれたのは嬉しいんだけど……」


「うんうん?」


「もうお昼終わっちゃうんだけど!」



現在、昼休み終了前、5分前です。



「じゃあ朝聞けば良かったじゃんっ!」


「朝はねっ、菜美のテンションが上がったり下がったしてたんだから!」


「だってそれはさぁ……」


「好きな人居るってバレたりしたからでしょ!」


「な、何で分かるの?!」


そんなに顔に出て………っ


「さっき5回ぐらい聞かされたからね!」


……る訳ないですよねー…。


「あはは、そっかぁ~…」


「でも、落ち込んでるよりは全然いい!」


「うん!私、やる気出てきたぁ……っ!」


なんか、すごく頑張れそうな感じ……っ!


「じゃあ、勉強も頑張ってね?」


「頑張る!授業中居眠りしないっ!」


「それ普通だからね?」


「そうでしたっ!」




急ぎ足で戻って、席に着くけど、


なんか、嬉しすぎてテンションおかしい。


でも……バレたからなぁ……。


はぁぁぁぁ……。


さて、ここからどうしようか……?


バレた方がいいとか、よくないとか。


バレた事によって、相手も意識するとか。


バレた事によって、相手に嫌われるとか。


それか、ずっと秘密にして、


自然消滅させて、さよなら、とか。


どうしようか。


でも……あんな思いはもう………。



絶対にしたくない。



でも、うやむやにして終わらせたくない。



どうするべきなんだろう………。



あぁ、恋の教科書があれば楽なのに。