…………えっと……。
私……ひざまくらされてる状態……?
ていうか……なんで2人共……。
「菜美……大丈夫か……?」
「頭……痛くない……?」
心配そうな声が聞こえる。
どこか悲しげな瞳が私を覗いてる。
どうしてそんな……悲しそうなの……?
「だ……大丈夫………ありがと……うっ……!」
ゆっくりと体を起こす。
他の部員は練習やってるのかな……?
少しだけ部員のいる方を見ると、
誰1人、
固まってしまったように動いていない。
さっき落としたはずのボールだって、空中で固まってる。
なにこれ……。
「ねぇっ!なんか…っ、みんなが固まっちゃってる…っ!」
それを聞いた2人は、顔を見合わせて驚いた表情をしている。
……はい?
なんか心当たりがあるとか…?
「え、晃太……お前……っ…?!」
「と……透先輩……っ…?!」
指を差し合って、声が震えている。
「まさか、お前が……オオカミ男って……!」
「透先輩こそ……バンパイア……!」
え、どうしたんだろ、全く状況が……。

