満月の夜は、ご注意ください。




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キーンコーンカーンコーン……



「はーい今日はここまでー、気をつけて帰るようになー」



あっという間に学校が終わった。


1日過ぎるのが早い気がする……。


なんか、ボーッとしてたら、過ぎてた……。



授業のノートはちゃんととったけど……。



「菜美ーっ!帰ろっ!」


「わっ、み、実梨っ?!」


「どうしたの、なんか変だよ?」


きょとんとした様子で聞いてくる。


「ううん、別に!」


「それならいいけど……帰ろー?」


「あっ、ごめん!今日部活だった!」


「そっかぁ……じゃあまた明日ね!」


「うん!バイバイ!」


残念そうに言葉をこぼしたあと、明るく手を振って教室を出て行った。
 

はぁ……


なんだろ……言いそうになった事が胸につっかえてる気がする……。


木戸先輩、勘がいいっていうか、なんでもお見通しっぽいから……


バレてたらどうしよう、っていう焦る気持ちが騒がしい。


なんか、すごく会いたくない。


実梨の話題にもってかれたら……。


はぁ……私ってホント単細胞だなぁ……。




ボヤッとしたすっきりしない気持ちを抱えて、体育館まで歩く。


でた。また、廊下のヒソヒソ女子達。


基本団体行動なんだなー……。



というか、昨日からまれた時は実梨のおかげで助かったけど……


今日はさすがに助からない気がする……。


そもそも、昨日の人が実梨のファンだったのもあるし……。


あぁ……やだな……。



「菜美?もしかして、これから部活?」



……ヒソヒソ女子達の視線が痛い。


ということは……。



「お、大狼君……。」



名前を呼んだだけで、ヒソヒソ女子達は何か話し始める。


めんどくさっ。



「どうした?元気ないな……?」



すると、いきなり大狼君は周りを見回したあと、



「……っ……じゃ…またな!」



何か言いたげに走っていった。





……どうしたんだろ…。