「菜美の声がしたから出てきたっ!」
「あ、そ、そうだったんだねー……。」
なんとなく、苦笑い。
周りの人、みんな見てる。
ヒソヒソしてる子も少なくは無い。
「じゃ……行くか……!」
………どうしよ。
大狼君ってファンクラブあるんだっけ?
あるかは分からないけど、ありそう。
たしか、実梨が言ってた気がする。
『大狼君と仲良く話してると、放課後呼び出されてヤバいみたいだよー……』
って、言ってた。多分。
話してるだけでもヤバいのに、
登校だったら……もっと?!
とりあえず、理由つけて先行く?
そ、そうするしかないっ!
「ごめんねっ、今日さ………っ」
どうにか理由を考えようと思ったけど………
全く思いつけない!
………なんか、視線を感じる…。
視線の元を辿ってみると……
いかにも大狼君のファンのような女子達。
電話したり、とにかく携帯をいじってる。
まさか、ファンクラブに連絡してる?!
もうやだ……。

