「大狼君?!重いでしょ?!だから……っ」
「わー。すごく重いー。」
なんとなく棒読みっぽく言って、
ポケットをごそごそとしてる。
「重いから、降ろしてって!」
本当に落ちてしまうくらいに激しく揺れてみる。
「わっ、ちょっ、暴れんなっ!」
「わっ!」
急によろけて壁に勢いよくぶつかる。
その瞬間に光が消えて、暗闇になる。
すると、弱い一筋の光が目の前を照らす。
光の元を辿ってみると、大狼君。
なにこれ?!
「これ、持ってて」
そう言って渡されたのは……懐中電灯…?
あの光は……これかぁ!
進む先を照らしてずんずんと歩いていく。
なんだか、会話がない。
えっと、話題………。
そうだ!
「さっき……どうして私がいるって分かったの?」
なんとなく疑問に思っていた。
「菜美がどこにいるかなんて分かるに決まってんだろ」

