満月の夜は、ご注意ください。




震えが止まらないし、涙まで出てくる。



誰か………誰でもいいから………助けて……っ





ダダダダダダ………





あれ、何か……遠くの方から足音が……



ん?だんだん……近くなってるような………。



もしかして………こっちに来て……る…?




あぁ、もう、帰りたいっ!




耳を塞いで顔を俯かせてうずくまる。




うぅ………。




そっと手を離してみると、



足音が止まっていた。



そして、自分の前の方で、




息を切らしたような音が聞こえる。




えっ、目の前にいるの?




何が?




もしかして………




化け物?!




怪物とか?!おばけとか?!幽霊とか?!




………ああ、これ、ヤバいヤツじゃ……




もう、無理だ……っ




「ぎゃあああああ!!」



「うわっ!おいっ!」



聞き覚えのある声と同時に、何かが私につまずく。




カチッ………






何かを押したような音と同時に、



私はぶつかった衝撃で仰向けに倒れた。





そして、真っ暗闇だった景色に、





眩しい光が射し込む。






瞬時に分かったこと、それは………。






今いるのは、理科室の廊下。





倒れている私の後ろには、床。





右には、大きな手。




左にも、大きな手。






そして、目の前には………















大狼君………?!