「だ、誰にも言っちゃダメだからね?」
うるうるした瞳で私に言う。
……可愛すぎでしょ。
ていうか、それを木戸さんにやったらいいと思うんだけどな……。
「ね、分かった?!」
「わかった!誰にも言わない!」
………あ、同じアパートって…。
仕組めば2人っきりにさせれるかも?!
……よーし、今日呼ぼうかな~……!
ていうか、遅刻……しそうだったのに!
「ちょっと!実梨!遅刻しちゃうよ!」
「何が!あと一時間もあるよ!」
「えっ、時計見間違えた‥…!」
一時間も………。
たしかに、実梨はいつも早いからなぁ……。
もう一枚トースト食べたかったな……。
なんて思っているうちに下駄箱に着く。
「私、職員室寄ってくから先行ってて!」
実梨がそう言うから、1人で教室に向かう。
クラスからは、なんだか聞いたことのある声。
それと、女の子の高い声。
重いドアから、目だけを覗かせてみる。
そのとき…
私は目を意識せずに隠した。
なんでかって?
クラスには、なぜか………
木戸さんが、女の子と………
キスをしていたから………。

