横目で実梨を見てみると、顔はほんのり赤くなっていた。
「あのさ……実梨って男嫌いじゃ………」
“なんか、あの人軽いから落とせそう!”
そんな風に、返ってくるなんて思ってた。
でも。
「木戸先輩は特別なのっ!私ねっ、先輩に教科書拾ってもらった事あって……っ」
返ってくる言葉は全然ちがくて。
一言話していくうちに、実梨はどんどんと赤くなって、焦りを感じる。
それなら、多分……!
「もしかして!実梨、好きなんだね!」
実梨を覗き込みながら、冗談半分で聞く。
あれ。
なかなか返事がない。
冗談が過ぎちゃったかな。怒らせた?
「………うん…本当は……ちょっと前から……」
…………はい?
えーと、えーと?
自分から聞いといて……って感じだけど……
あんなに可愛い実梨が……?
あんなに優しい実梨が……?
あんなにモテる実梨が……?
木戸さんを?
よりによって木戸さんを?
好き………?!

