満月の夜は、ご注意ください。




すると遠くから、なかなかカッコいい男の子が走ってくる。

そして実梨の前で立ち止まる。


「好きです、俺と付き合って下さいっ!」


おおおおお?!

公開告白?!


すごい勇気あるなぁ……。


「朝からとか無い。てか、嫌い。」


そう実梨が言葉を放った後、男の子は走って消えていった。


実梨は男嫌いなんです。


そのかわり、女子とは仲良し。

可愛いのにもったいない……。

でも、昔なにかあったみたいで……。


それと、


実梨は………


可愛くてモテるから、私はオマケみたい。


だからと言って嫌いとかじゃなくて、


実梨の隣にいるのが私でいいのかな。

なんて、いっつも思ってる。


「菜美?どうしたの?」


「何がっ?!何もないよっ!」


「何かあるねー、私分かるし!」


「え、じゃあ……何か分かるの?」


半信半疑で聞いてみる。

分かるわけないとは思うけど…。


「いつから一緒だと思ってんの!」


そう言って私に笑顔を見せる。


たしかに、結構前から一緒。

小学生の最初から、今まで…。


「で、昨日何かあったでしょ!」


ニヤリ、と笑みを浮かべてる。


昨日………あー……昨日かぁ………。



「昨日ね、何かさぁ……バンパイ…」


話そうとした時、誰かの腕が首に絡まってきた。


「菜美ちゃんっ!やっと追いついたっ!」


うわぁ……。木戸さん……。


あ、話そうとしたから来たのか……。


「は、離してくださいっ!」


「菜美ちゃんのお友達?おはよー!」


「実梨に話しかけないで下さいっ!」


……男嫌いなのに…っ!


チラッと実梨を見ると……。


「き、木戸先輩だぁぁぁ!」


なんと、なんと。


目をキラキラさせて木戸さんを見てる。



あれ?

男嫌いじゃなかったっけ?!