満月の夜は、ご注意ください。





「俺ー…………」


  



「菜美ーっ!おはよ!」


「み………実梨……!」



遠くから笑顔で走ってきたのは、実梨。




こ、このタイミングで?!




「………あっ、大狼君?!…んと……じゃあ…」



大狼君の存在に気づいたように、マズそうな顔をしている



「花井さん、おはよう!」




笑顔で大狼君が実梨に手を振っている。



ああああ!!


 

「お、おはようございます」



実梨が焦ったように返事をしている



「えっと……っ」



「あ、あぁ、また…学校でね!」



「う、え、あ、うん…!」




実梨と私は苦笑いしながら、手を振った。





だんだんと実梨の背中が小さくなっていく


 
……さっきの何?!



なんだったのかな?!



気になる………


聞いてみてもいいかな………。




「「あのさっ!」 」 




見事に大狼君と声が重なって、目を逸らす。


どうしよ…。




「そ、そっちから…」



「ありがと………あの、さっき……」





私が聞こうと声を発した瞬間




「あ、あぁ、あれは気にしないで」




にっこりと笑顔を見せて、行こ、というように私の腕を掴んだ




「……うん、わかった…。」




納得できないまま、掴まれている腕を見つめていた。





「もうすぐ体育祭だから、色々手伝ってもらうと思うが……」




あぁ………何の話だったのかな…




告白なわけないけどさぁ…。




「篠崎!」



「はっ、はい?!」



「聞いてるのか?」



「も、も、もちろん!」



「ならいいが………」




そういえば、知らない間に職員室。


いつのまに離された腕。



まだ、感覚が残っていて



ボヤボヤとした頭を叩き起こすように





はぁ…。