満月の夜は、ご注意ください。

「ねぇ、どうしたの?えーと、花井さんと仲直りできてないの?」




………はっ!


そういえば、木戸先輩に言ってなかった!




「仲直りしました!迷惑かけてごめんなさい!さよならっ!」



ただでさえ遅れているから、急いで先輩の横を通って行こうと歩き始めた



「待って、一緒に行かない?」



ま、ま、マジですか……っ



「あのっ、ちょっと約束してて……っ」



「晃太とかなー?」



「そ、そうなんですよ!誘ってくれて!」



「そっか、嬉しそうだね」



「あっ、そういうことなんで!」




なんだか今日はあきらめがはやくて良かった!


そんなことより!!



約束に遅れるなんて……避けたい!!





タンタンと階段を降りていくと、ちょうど家から出てきた大狼君が見えた。



「大狼君!おはよ!」



「菜美、急でごめんな?」



「ううんっ、全然大丈夫っ」




大狼君からの電話だけでも嬉しかったなぁ!


急だとしても、もちろん大丈夫!




………都合のいい女?!





「あのさ…ずっと言おうと思ってたのに、言えなかったんだけどさ……」




急に大狼君は私を見つめ、真剣な口調。


うっ………。

ドキドキと心臓の音が大きくなる








ま、まさか……