満月の夜は、ご注意ください。




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「菜美、好きだ」




大狼君が私の手を握って言った。




「お、大狼君……っ、私も……」





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ピリリリリリ……!




………う、朝……?




しかも………夢……。





はあああああ………!!




あと何円でも払うから続きが見たい……




あぁ~……正夢になんないかなぁ……




ピリリリリリ……!




……って、あ、携帯鳴ってた!



急いで耳に当てる。



誰から?番号しか表示されてないし………




『もしもし、菜美?!』



「えっ、わっ、お、お、大狼君っ?!どうしたの?!」




電話の相手は………大狼君……?!


うわぁぁぁぁ…!


やばい、嬉しすぎるよ~!




『朝からごめんな、先生から電話きてさ、今日の7時までに学校に来いって…』



「7時……?!」




7時って………あと20分後だよ?




『えーと……良かったら一緒に学校行かない?』




い、い、ぃよっしゃぁー!!




「も、も、もちろん!!」



『よし、じゃあ……下で待ってる!』



「うん、ありがとう!」




………とは言ったものの、時間が無い!!


えーと、えーと……



何すれば?!


あ、まずは……朝ご飯!!




素早くおにぎりを作って、大きな口を開けてほおばった。




……で、着替え……ハミガキ………それと………




洗面所で鏡を見た瞬間、唖然とした。





………やばい、寝癖が過去最高にヒドい!!





もう時間もほとんど無いし……っ



何にもできないんじゃ………っ





ピーンポーン……





やばい、大狼君来ちゃったかな?!




「はーい、あと1分したら出るね!」




と、言って水をバシャッと髪の毛にかける。


夏だから、こんなのへっちゃらなんだけど! 




ビッチョビチョの髪の毛の水気を切って、急いで家の外へ出る………と。




「菜美ちゃん!」




なぜかそこには木戸先輩が立っていた。