「………誰って…」
………大狼君だよ。
好きなの、すごくすごく。
「予想……なんだけど………」
「うん………?」
予想…………?
「透先輩………?」
「えっ、ち、違うよっ!」
違うんだよ、
先輩じゃないんだよ。
「そっか……よかった………」
ホッとしたように、大狼君が笑った。
「えっ、な、何で………よかった?」
「それは………」
それは?
「……………なんでだ?」
「……あ、な、なんでだろうね!」
すごい答えが返ってくるなんて思ってないけど!
びっくりしたなぁ~……!
「………よし、終わり!」
「えっ、あっ、本当だ!ありがとう!」
山積みになった、完成した体育祭のプログラムの冊子。
「じゃ、先生に渡して部活行くか!」
「そうだね、お疲れさま!」
重いプログラムを職員室へ運んで、体育館に駆け足で向かう。
長い長い渡り廊下の途中。
「あれ、菜美ちゃんと大狼じゃん!」

