「っし、やるか!」
図書室には誰も居ない。
隣に大狼君が座って、笑顔を見せてる。
か、カッコいいなぁ……!
「あ、大狼君……部活どうしよっか……」
部活を無断で休むなんて悪いし……。
「すぐにこれ終わらせれば大丈夫!」
「うんっ!わかった、じゃあ急ごうね!」
プリントをトントンと揃える音と、ホッチキスのパチパチという音だけが聞こえる。
むしろ、静かすぎて、その音だけしか聞こえない。
あっという間に、山ほどあったプリントの残りもあとわずか。
うわぁ~……
どうしよう……
気まずい、気まずすぎるよぉ!!!
長時間話さないでいるとか……っ
そんな事を思いながら、大狼君の横顔を見つめてみる。
逆光で、きらきらしてる。
夕日で透き通った落ち着いた茶色の瞳。
見ているだけでドキドキする……。
「えっと……菜美……何かついてる?」
その瞳の中に、私が映る。
ドキン、と心臓が大きく音をたてる。
「ん、……どこ?」
私に聞くように、ぐっと顔が近くなる。
心臓がドキドキバクバクいってる。
ああっ、近いよ!!
「な、な、何もついてないよっ!!」
「あっ、そうなのか!」
「そ、そうだよっ!」
「気のせいだと思うけど、菜美……どうして見てたの?」
あの瞳が、私を覗いてる。
………気のせいじゃないよ!
ただ………
「やっ、ちょっと、カッコいいなって……」
く、く、口が滑った!!!

