満月の夜は、ご注意ください。






流れるように時間がたって、放課後。



仲直りできた事に、私は安心しまくっていた。






………そのとき、





忘れかけていた事が、私の耳に入る。




「みんな、あと2週間でテストだぞー」




担任の声で気分が一気に滅入る。




テスト………?!



忘れてた!



そろそろ勉強し始めないとダメかぁ……。







「ま、それは置いといてだな、体育祭実行委員やってくれるヤツいるかー?」





体育祭実行委員………。




周りは誰1人手を挙げていない。



体育祭楽しみだけど……どうしよっかなぁ…



誰も挙手が無く、時間だけが過ぎていく。




部活いきてー、とか
 


誰かやんないと帰れないー、とか




自分勝手な事を口々に言う人も出てきた。




………しょうがないか…。







「先生、私やります……!」




「おお、篠崎。じゃあ、後で職員室に来てくれ」




「あ、はーい……」






職員室………めんどくさぁ……。


ま、しょうがないかぁ………。




トボトボと足を引きずって職員室へ向かう。





「菜美っ、これから部活?」




私の横から、ひょっこり出てきたのは、大狼君。

 


「ううん、職員室行くの!」



「え、俺も!体育祭の実行委員なっちゃったからさぁ~……」



「そうなの?!私も!」



「じゃあ、ついでだし一緒に行こう!」



「あ、そうだねっ……!」





一緒かぁ~!


めんどくさいとか思ってたけど、楽しみかも……!




ガラガラガラ……



職員室のドアを開けて、2人並んで入っていく。






「えーと、篠崎と大狼……突然で悪いんだが、プログラムを作ってくれ!」




オフィスイスに深く座りながら、先生が手を合わせている。




「プログラム……ですか?」



「ホッチキスで資料をまとめるんだが……」




困った表情を浮かべて、私をチラチラと横目で見てくる。



………うぅ。




「私でよければ……やります!」



「おお、篠崎ありがとな。で、大狼は?」




当然やるよな、とでも言いたそうに先生が大狼君を見ている。



「………やります!」



「じゃあ、図書室にこれを運んで作っていてくれ!頼むぞ~!」



先生のデスクの上には、山積みになったプリント。



ニコニコとしながら、それを指さしてる。




「「はい!」」

 


声をそろえて返事をして、山積みのプリントを半分にする。




「じゃあ、行こっか!」




プリントを持ち上げて、職員室を出る。


半分にしたとはいえ、結構重い。




「そうだな」




軽く返事をした後、私のプリントをさらに半分くらい持って行った。




「ありがと…………」




………こういうとこ、好きだよ。