「…………せ、先輩……っ?!」





びっくりしたような声。




いつもよりも近く聞こえる。






「ごめん………今は……行かないで……」






晃太が近くに居るのを知っているからか




それとも、知らないふりをしているからか







抱きしめた君の頭に、








小さく、気づかないほどのキスをした。