満月の夜は、ご注意ください。






「………ったく!来週が大会なんだぞ!」



………知ってますとも。



「お前らにとって、2年になって初めての大会だぞ?!」



………分かってますとも。



「分かったら、ちゃんと練習しろ!!」



耳がキンキンするほどの怒鳴り声。


………疲れた…。



「はーい……」



園田と適当に返事をして、練習に戻る。



「なぁ、透……。」



「なんだよ……?」



園田は、真剣な表情でこっちを見てくる。



……え、何?




「頑張れる方法教えてやるよ!」



「おっ、おう、何だ?」




なんだ、そんな事か。


なんて思いながら、興味無さそうに聞いてみる。



………本当は聞きたいけど。



「好きな人の事考えてやると、いつもよりも頑張れるんだぞ!」



いきなり園田の目がキラキラし始める。



………好きな人…か………。



「あー、お前だったら海崎さんかー?」



「そうに決まってんだろ!あのさー、風呼がさー……」



ニヤニヤしてる園田………。


正直、面白い表情になってる。



「はいはい、じゃ練習するかぁ~」



園田のノロケ話は、一週間で50回ぐらい聞くから、もう聞き飽きた。




でも、そんな話できるぐらいに楽しそうで羨ましいぐらいだ。






…………俺には、できないから。