でも、そんな事言えば君を悩ませる。
どうしたら、君は………。
「おい、透っ!何ボーッとしてんだよっ」
園田か……。
俺の横にはボールが転々と転がっている。
「………ん、ごめん…」
今まで何してたんだ、俺。
パス練?
………全然、覚えてない。
「んだよ、元気ないな……お前らしくねーな……。」
「……そうか?元気に決まってんだろっ!」
笑って見せてみた。
ひきつってないといいけど。
「無理しすぎんなよ、疲れてんじゃねーのか?休むか?」
「……そうかもな!でも大丈夫だから!」
両頬をバチンと叩いて、気合いを入れる。
「さては、女絡みの悩みだなー?」
ニヤリと怪しい笑みを浮かべてる。
「はっ、はぁ?!俺が女で悩むわけ……」
「分かるんだよ!目で追ってるぞ?」
……俺のポーカーフェイスが……。
「……た、例えば!じゃあ誰なんだよ!」
落ち着け、落ち着け!!
焦るな……俺……っ!
「……当てるかもよー?」
「い、いないから、ありえないだろっ!」
噛むな……噛むなぁ………っ!
「……菜美ちゃんじゃね?」
………はぁぁぁぁ?!
何だよ、コイツ………!
エスパーなのか?勘なのか?
ダメだ俺……!
焦ったらダメだ……!
自然に、自然に否定しろ………っ!!
「…ん、んなぁー、わけねぇだろぉ~…」
挙動不審すぎる………っ
絶対これは………バレた………?
「ったくー、分かりやすすぎんだよ!」
「は、はぁぁぁぁ?!」
ウソだろ………っ?!
「まぁ……モテモテお前のならいけんじゃねーかー?」
拗ねたように言ってくる園田。
「さあなー……。」
一筋縄じゃいかないっぽいけどな。
「わっ、認めた!」
指を指して笑ってくる。
園田……
知ってるフリで当てずっぽうでか?!
「み、認めてなんかねぇ!!」
結構な大声で言った
………ら。
「お前らぁー!!練習しろぉー!!」
顧問が怒鳴ってきた。
………うっわ、最悪。

