体育館に2人で戻ると、ほとんどの部員が来ていて準備を始めていた。
大狼君はなにやら、友達と盛り上がっていた。
「菜美ちゃんっ!おはよう!」
肩をポンッとたたいてきたのは、海崎先輩だった。
その瞬間にビクッとしてしまった。
「菜美ちゃんってやり手だねぇ~!」
海崎先輩はずっとニヤニヤしてる。
……何がだろー?
「おはようございます……あの、何か…あったんですか…っ?」
「もー、とぼけないでよ~っ」
まだまだ先輩はニヤリとしてる。
どうしたんだろ?
「えっ、何がですか?!」
「ううんっ、気にしないでーっ」
今日……いつもよりも海崎先輩の機嫌が良いような……?
多分、園田先輩と何かあったんだな…。
「みんなー、今日はパス練をするぞー」
顧問の先生が部員全員を集めて、今日のメニューについて話し始める。
“パス練かよー、だりぃー”
“試合形式がいいだろー”
とか口々に言ってる先輩方…。
「ほらほら、基本の練習をカンペキにして頑張るよっ!」
海崎先輩が明るく言うと、一瞬にして、
“風呼が言うんならしょーがねぇー”
“海崎もちゃんと応援しろよー”
とか、海崎先輩に好意を持ってそうな先輩方の声が湧き出る。
海崎先輩………すごい!!

