「菜美ー、早く入ってー?」
後ろから、大狼君の声がする。
い、いつから……っ!
「ごめんなー、菜美ちゃんこっちー」
「えっ、あ、はいっ?」
そう言って、木戸先輩は大狼君の表情を伺いながら歩いて行く。
大狼君の反応が気になったけど、なんだか、よく見えなかった。
そして………
手を引かれるがままに来てしまった……。
体育館の裏…っ!
マンガでよくある告白スポット!!
いつかここで大狼君に………。
なんて、気が早いね……。
心の中でひっそりと苦笑いした。
「菜美ちゃん、晃太は結構すごい……。」
「すごい………?」
強敵なのかな……?
そんな気はしなくもないけど………。
「少しだけ、表情が固まってた!」
表情が………固まる?!
「えっ!そうなんですか?!」
「ま、このままいけば上手くいくよ!」
「……あ、ありがとうございますっ!」
はぁ~……
これからが楽しみ……
やっぱ木戸先輩は協力とかすごいしてくれるなぁ………。
初めて会ったときより印象いいかも………?
ま、大狼君には全然勝てないけど……っ!

