……あ、そろそろ時間だ…
部活……頑張ろっかなぁ……っ!
階段を降りると、木戸先輩が待っていた。
「じゃあ菜美ちゃん、行こっか!」
「えっ、嫌ですよ!」
「遅刻するよ?ほら、早く!」
逃げようとする私の腕を掴んで走り出す。
遅刻する時間じゃないのに……
「あのっ、まだ時間大丈夫ですよっ?」
足を止めて、聞いてみる。
「うん、分かってる!」
こっちを振り返って笑顔で答えてる。
……分かってるのかい…。
「……どうせなら、大狼君も……っ」
「いいから、止まんないで走って!」
ムッとしたような表情を浮かべた後に、顔を逸らしてまた走り出す。
………疲れたのに~……
あっという間に体育館に着いた。
部活前からヘトヘト……。
「あれ、菜美ちゃん疲れたの?」
「あのですねー……私っ…運動できないんですよ~……」
息を切らしながら、掴まれた腕を無理矢理離す。
「なんとなく、そんな気がしてた!」
「じゃあ何で聞くんですか……」
「だって、菜美ちゃんの事もっと知りたいし!」
「はい?」
「だって、面白いじゃん?」
ニコっと笑みを浮かべた。
………本当…私…からかわれすぎ……。

