「俺だって那月先輩に負けないくらい李恋先輩が好きですよー」 そんな言葉にボッと赤くなるあたしの顔。 「わあ可愛いー、李恋先輩可愛過ぎます」 「…っ春都君、もうやめて」 頼むから… これ以上言われると心臓が持ちません! 「李恋たーん…照れてるのぉ?」 「なっ…っ…⁈」 「かーわいっ」 …嫌だ、この周りの人たち嫌だ。 誠君は寝てるし…何とか起きてよ! 「あっ、見えてきたよーっ」 …こうしてあたし達の遠足は幕を開けたのです。