「あ…ありがとう、ございます?」


ここは謝るべきなんだろうか、お礼を言うべきなのか。


「うん!」


山野理央の反応を見れば俺は当たってたんだと思う。


俺はまたペコっと一礼してカラオケを後にした。


…荷物持って来ててよかった。

とりあえず誠にだけは連絡しとくか。






『おい、春都!今どこ居んだよ⁈』

「悪い、俺抜けるから」

『はぁ?まだ始まったばっかだけど?』

「また次何かおごるから!
それと…李恋先輩ん家お前知ってるよな」

『まあ、それなら許すけど…
知ってるけど、どうするんか?』

「教えて」

『はぁ?』

「頼む!頼むから…」


はぁとため息を着いた後、折れたのか誠は家を教えてくれた。


『……あの公園の近くの家
確か、北側の家だったと思う』