ぶるーすかい。


ーーーー……


それはすぐ、目に入った。
10人いたらすぐ目につくよね…。


「李恋先輩!那月先輩!こっちですよっ」

「あ、うん…」


周りにいた一年生らしき女の子達はあたし達を睨んでいる。

そりゃそうだよね…

なんであたし達と一年生のかっこいい子達が一緒にいるかってことだよね…


そんなのあたしにも分からないんだけど。


「遅かったですね?」

「ごめん、なっちゃんが担任にさ…」

「那月なんかされたわけ?」

「遅刻したから実行委員に選ばれてしまったぁぁぁっ」


…すごい雄叫び。


「ギャハハッ、自業自得じゃねーか、それ!」


…誠くんもすごい笑い声。


「ま、こ、とぉ〜⁈」

「ひいっ」


なっちゃんの低い声に驚く誠くん。
その光景はおかしくて、おもわず笑ってしまった。