職員室を出た俺は、
真っ先にあの場所へと向かった。


『…あぁ、良かった誰もいなくて。』


学校で一番居心地のよい場所。    


……屋上だ。


『真理ちゃんに帰るって言ったけど…まぁ、いいか。』



春の風が心地良くて、いつしか俺は、
鳥の声も聞こえなくなった。