今日の体育はバスケットボールだった。

『海結ー!パス!』

パスを受け取ったと同時に頭にすごい衝撃がはしった。

ーードンッ

『痛いっ、』

私は座り込んだ。

『水嶋、大丈夫か!?』

『気絶してるぞ!?』

私の頭に男子が遊んで勢い良く投げた
バスケットボールが頭に衝突したのだ。

『気絶してないよ、』

『水嶋、まじごめん。』

『保健室行こ?』

『うん、1人でいけるよ!』

『俺が連れてくから。』

そう言ったのは隣の席の赤城くん。

『え、大丈夫だよ、』

赤城くんは私の言葉も聞かずに
私を持ち上げた。

ーお姫様だっこ!?

『赤城くん、おろして!!』

『暴れたら落ちるよ?』

そういわれ、暴れるのをやめる。


保健室につくと、椅子の上に私を置く。

『先生、こいつバスケットボールが頭にあたってー、』

『あらあら。
 ちょっと見せて。』

保健室の先生に頭を見せる。

『たんこぶできてるわね。』

『なんだ、たんこぶか、、』

『なんだって何よ!
 結構痛かったんだからね!!』

『あー、はいはい。』

『一応この氷で冷やしといて。』

『はぁーい』