私は家の中に入り

自分の部屋へ行き

ベッドに仰向けに倒れこんだ





私やっぱりどうかしちゃってる


こんなのただ失恋して

誰かにすがってるだけじゃん





それでもやっぱり…





「…純くん……」





そう呟くだけで


もちろん

返事なんて返ってこない





私に向けてきたあの素の笑顔も


男らしい顔も


あのわざとらしい優しさも


照れた顔も






もう全て



もう一度も見ることなんて出来ない







こんなに好きになるなんて思いもしなかった



こんなに振り回されるなんて…







…でも…




「すきだ〜〜〜バカ〜〜〜!!」