私は、目を覚ました。
けれど、
何が起きているか分からなかった。
「ここは、どこ?
私は、誰?
そして、私の周りにいる人たちは、
 誰?」
周りの人たちの顔が険しくなった。
聞き取れるのは、断片しかないけど、
何となく分かる……。気がする。
「嘘ですよね……。
 だって、○○が記憶を……。
 ○○○なんてひどいですよ!
同じクラスの子はみんなは……。
………○○だけどうしてですか!?」
「………なさい。○○ちゃんに
 助けてもらったときに……
 私の代わりに……。
ごめんなさい。」
その子を叩こうとした人に
こう言っていた
「もうやめて!
 私は、こんなの望んでいない」
なぜそういったかは分からなかった。
「でも、私のせいで
   ・・
人がまた傷つくのが嫌だから。」

言ってから気づいた
そう言えば、
さっき、なんで
   ・・
『人がまた傷つくのは嫌だから』

なんて、言ったんだろう。
私は、何も覚えていないはずなのに
どうしてなんだろう。