君が、好き。



そう言って足首を見るとくるぶしが真っ赤に腫れていて歩くくらいでも痛みが生じるはずだ。




すると、綾子がようやく口を開いて


「花恋!事務室から氷もらってきて!はやく!」




私は、一目散に事務室に走りだした。






「…黒沢、お前いけるか?」





遠くから監督が言った言葉が聞こえた。